公益社団法人 日本文書情報マネジメント協会(JIIMA)が認定する資格試験です。
文書情報管理士とは
文書情報管理士は、主にオフィスで取り扱う文書類、帳票類、伝票類、技術資料、図面などの紙文書をコンピュータの画面で見ることができるようにするためにスキャナ保存したり、また大量の書類を効率よく安全に長期保管するためのマイクロフィルムを活用するための技術と関連する法律、規格などの知識を検定する資格です。
文書情報管理士検定試験受験に必要な知識の中には、
- 文書の作成から保管、廃棄までの過程(文書のライフサイクル)
- 企業の各部署ごとに作成される書類の種類と役割
- 文書保管にかかわるさまざまな法律
- メールなどのコンピュータネットワーク上で取り扱われる文書の数々の仕組みや取り扱い方法
などがあります。
特に、新入社員の一般常識として大変重要なものが多く含まれています。
文書情報管理士を取得するメリット
名刺に「文書情報管理士」
文書情報管理士検定試験を合格することで、名刺に「文書情報管理士」と記載することが出来ます。
書類の最適な電子保存の方法を理解し、文書の大切さを伝えるエキスパートとして認知されるようになるでしょう。
多くの官公庁・自治体で入札の要件に
文書情報のための書類の電子化やマイクロフィルム化は、民間企業のみならず官公庁・自治体にとっても重要な仕事です。
内閣府、財務省、外務省、防衛省、国土交通省、文部科学省、厚生労働省、国税庁、会計検査院、宮内庁、気象庁、海上保安庁等、各地方国税局、各国土交通省地方整備局、国立国会図書館、国立公文書館、日本銀行、日本年金機構、その他多数の独立行政法人、また、全国ほとんどの都道府県庁、市区町村でも、電子化業務の入札参加資格要件として「文書情報管理士」資格を求めております。
文書情報管理士資格の有効期間は「5年」
文書情報管理士は、時代とともに変化する新しいテクノロジーやソリューション、また周辺の法律や規格に対応するために、5年ごとの更新が必要です。
更新の対象者へ、約4ヶ月前に更新の案内が郵送されてきます。
更新案内が確実に到着するよう、転居等で登録住所が変わった場合は「登録内容変更」を行うようにしましょう。
認定カードの注文・認定証書の再発行について
文書情報管理士認定カードの注文、認定証書の再発行はこちらからお手続き下さい。
・認定カードはご希望の方にのみ有償にて発行致します。
※現在、認定カードに顔写真は掲載しておりません。
・認定証書は検定に合格された方と資格を更新された全ての方にお送りしております。
お手元の認定証書が紛失・破損され、再発行をご希望の場合は有償にて再発行致します。
作成料金
- 認定カード:1,650円
- 認定証書:910円(A4サイズの証書)
文書情報管理士検定試験の詳細情報
受験級
- 2級
- 1級
- 上級
受検資格
- 2級:誰でも受験可能
- 1級:2級文書情報管理士資格を有する方
- 上級:1級文書情報管理士資格を有する方
申込方法
インターネット申込
受験料
- 【一般受験料】11,000円(2級、1級、上級共通・消費税込)
- 【団体受験料】8,800円(1事業所20名以上 2級、1級、上級共通・消費税込)
- 【学割*1】7,150円(2級、1級、上級共通・消費税込)
*1 日本国内の学校・大学・短期大学・大学院・専門学校・予備校に在学中の学生で、受験申込時点で有効な学生証を所持されている方。
※受験料の支払いは、申込みの際に選択できるコンビニエンスストア、クレジットカード以外での取り扱いはできません。
ただし、団体申込みの場合は事前に受験者数分の受験チケット(バウチャーチケット)を購入し、請求書による支払いが可能です。
※受験料の支払いには手数料が必要です。(申し込みの際に画面で確認してください)
申込期間・実施日程【2021】
【冬】
- 【申込】2020年11月20日~2021年2月10日
- 【実施】2020年12月20日~2021年2月28日
※締切り後の申込みは一切受け付けできません。1級、上級受験の際は、現在取得済みの有効な文書情報管理士番号を事前に把握してからお申込みください。ご不明な方はこちらからお問い合わせください。
※文書情報管理士番号のお問い合わせは自動回答ではございません。当協会の業務時間内(平日9:00~17:30)にお願い致します。 業務時間後のお問い合わせには翌営業日以降のご回答となります。また、当日に回答できない場合もございますので、お早めにお問い合わせください。
※申込みの方法がわからない場合はCBT運営会社コールセンターがご利用できますが、対応は業務時間内(土・日・祝日・年末年始を除く 10:00~18:00)ですので、特に最終日は余裕をもってお申込みください。
試験形式
CBT方式
級ごとの具体的な能力
級 | 能力 |
---|---|
2級 | ・電子化文書関連、マイクロ写真関連の基礎知識及び実技能力 ・文書情報マネジメントに関わるハードウェア、ソフトウェア、ネットワーク 関連の基礎知識 ・文書情報マネジメントに関する日本特有の法令、標準規格の基礎知識 |
1級 | 2級の能力に加えその専門知識及び実技応用能力 ・文書情報マネジメントの作業に従事する作業者に対する指導力 |
上級 | 1級の能力に加え以下の能力 ・顧客の問題点や課題の本質を明確化できる課題分析能力と、システム構築能力 ・保存性、原本性など文書情報管理の専門的知識および提案能力 ・高い費用対効果を発揮できるコスト意識及び能力 |
※掲載内容について古い情報や誤りがある場合がございますので、必ず公式HPにて最新情報を確認してください。
文書情報管理士の学習方法
関連書籍
JIIMA検定試験委員会の編集による参考書から多くの問題が出題されます。
文書情報マネジメント概論
文書情報マネジメント概論―文書情報管理士指定参考書
- 価格:
- 3,000円(税別) JIIMA編
本書は、文書情報管理士の資格取得のために必要な知識が多く記載されています。
特に今回の改定に当たり、従来の紙文書のみならず、電子的に取扱い、保管される電子文書や、電子メールからSNS、スマートフォンでの写真撮影に至るまで、最新の技術によって作られる情報の管理の方法や、そこで生じる利便性とリスクまでの幅広い分野を網羅しています。