【資格・検定】半導体技術者検定を取得するメリットとは?受験者にはどんな業種、職種が多い?学習方法は?

様々な業界の発展を促す技術とビジネス形態が大きく変化しつつあるなかで、未来を拓く半導体の創出・活用力を認定する資格検定です。

半導体技術者検定とは

「半導体技術者検定(SECC:Semiconductor Engineer Career Certification)」とは、半導体の作り手と使い手の知識を客観的かつ公正に認定する唯一の資格で、一般社団法人 パワーデバイス・イネーブリング協会(PDEA)が主催しています。

  • 人工知能(AI)やIoTを駆使した「新ビジネスの創出」
  • 百年に一度と言われる「クルマの大変革」
  • 「サステナブルな社会の実現」
  • 仮想現実(VR)や高速無線ネットワークをフル活用した「メディアの進化」

など、くらしや社会、産業に大きなイノベーションを生み出すこのような動きには、半導体の進歩とその効果的活用を前提とし、成長する未来を描いているからこそ。

半導体に関する知識を持つ人材の価値は、これからますます高まっていくでしょう。

より多くの業界・業種の方々の受験がおすすめされています。

半導体技術者検定の詳細情報

受験級

エレクトロニクス2級
 「設計と製造」
 「パワーエレクトロニクス」
 「応用と品質」

エレクトロニクス3級

1級について

2級の3科目の検定(「設計と製造」、「パワーエレクトロニクス」、「応用と品質」)すべてに合格で認定可能になります。
※申請による認定。別途、申請費が必要。⇒申請費:4,000円(別途消費税)

検定の構成

半導体技術者検定は図のような構成です。

エレクトロニクス2級から受験者が将来目指す職種に応じて受験科目を選択できるため、より専門的な知識を習得でき、実用的な検定スタイルとなっています。

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検定の対象者

エレクトロニクス3級
新しい半導体チップの開発や製造、さらにはそれを使いこなす力を養う素地となる基礎知識を持つ人材であることを認定します。
大学や高等専門学校などの学生と若手エンジニアを対象にしています。

エレクトロニクス2級
半導体関連企業やチップの応用に取り組む企業での実務の質を高めるための専門知識を持つ人材であることを認定します。
中堅エンジニアや研鑽を積んだ若手エンジニアを対象にしています。
試験では、半導体の作り手に向けた「設計と製造」、主に使い手に向けた「応用と品質」、電力の効率的な扱いに向けた「パワーエレクトロニクス」の3科目から受験科目を選択していただき、それぞれの専門的知識を問います。
資格は、合格した科目ごとに個別付与します。

エレクトロニクス1級
半導体技術に関連した高度な実務的課題を対象に、俯瞰視点から解を導き出すことができる広範な専門的知識を持つ人材であることを認定します。
半導体チップの開発やそれを応用した機器・システム・サービスの開発に、指導的立場で携わるエンジニアを対象にしています。
エレクトロニクス2級の3科目すべてに合格した方に付与する最上位の資格です。
多様な分野の技術を分野横断的に目配りし、全体最適化した課題解決策を探ることができる体系的知識持つことを認定します。

申込方法

インターネット申込

申込期間・実施日程

・第12回:
【申込】2021年4月15日(木)~2021年6月13日(日)
【実施】2021年6月4日(金)~2021年6月16日(水)

級ごとの試験概要

エレクトロニクス2級 エレクトロニクス3級
試験内容 ・設計と製造
・パワーエレクトロニクス
・応用と品質
それぞれの業務分野におけるより専門的な知識、経験を問う問題
半導体の基礎を主体とした内容
試験形式
CBT方式(コンピュータ試験)
出題形式
四肢択一形式
問題数
45問
試験時間
90分
合格基準
31問/45問以上正答
受験料 一般:12,000円(別途消費税)
学割:9,000円(別途消費税)
一般:9,000円(別途消費税)
学割:6,000円(別途消費税)
パワーデバイス・イネーブリング協会会員企業の社員の受験料 9,000円(別途消費税) 6,000円(別途消費税)
サンプル問題 2級サンプル
設計と製造
パワーエレクトロニクス
応用と品質
3級サンプル

半導体技術者検定受験者の業種・年齢

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半導体技術者検定のメリット

企業の研修や開発技術者の一般教養として

半導体関連企業における管理系従業員や営業系従業員のための基礎知識を養う社内研修や、非半導体企業における開発技術者の一般教養習得としてのツールとして最適な検定制度です。

半導体業界を目指す学生に

これから半導体関連企業への就職を目指す学生の方々にとって、本検定の取得が就職活動における大きなアピールポイントになると同時に、就職後の業務の理解の助けにもなります。

企業・団体
  • 現在の従業員の技術力の可視化ができます。
  • 新人研修等、社内研修の効果の評価ができます。
個人
  • 半導体に関わる分野での知識の習得と、目標とする分野の深い知識の習得、学習の評価ができます。
  • 実務的な知識を習得する事で、すぐに実践で応用できます。
  • 専門分野における知識を習得することにより、専門性の高い業務に従事することができます。エンジニアとしての能力を社会にアピールすることができます。

公式HP
一般社団法人 パワーデバイス・イネーブリング協会

※掲載内容について古い情報や誤りがある場合がございますので、必ず公式HPにて最新情報を確認してください。

半導体技術者検定の学習方法

関連書籍で学習する

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価格:
2,200円 浅田邦博/パワーデバイス・イネーブリング協会

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半導体テスト技術者検定で合格するためのポイントとなる「半導体の構造」「半導体の製造方法」「信頼性評価のための試験」「半導体製品の分類」などを半導体初級者でも理解しやすいように平易に解説する入門ガイド。

はかる×わかる半導体 半導体テスト技術者検定3級 問題集

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2,420円 浅田邦博/パワーデバイス・イネーブリング協会

半導体デバイスの品質・信頼性の標準化を目指す「パワーデバイス・イネーブリング協会」が実施する、半導体技術者向けの技能資格認定制度「半導体テスト技術者検定」。
本書は同検定の受験者向けに、問題と解答・解説をまとめた問題集です。
問題のすぐ後ろに、正解を含むすべての選択肢の解説を掲載しているため、試験対策だけでなく、半導体に関する理解を深めながら学習を進められます。

はかる×わかる半導体 応用編

価格:
2,200円 浅田邦博/パワーデバイス・イネーブリング協会

IoT、AI、ビッグデータを支える中心技術は半導体であり、その品質保証の重要性が高まっています。
そうした背景から『はかる×わかる半導体 入門編』を2013年に発刊しましたが、さらに詳しい内容やより実務的な内容が知りたいなどの反響を受け、さらに高度な半導体の設計、製造および高品質な回路設計手法、最新の品質保証など、より実務に近く深い知識を解説しています。
本書は、半導体技術者検定 エレクトロニクス2級 「設計と製造」「応用と品質」の公式テキストとして採用されています。

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2,200円 浅田邦博/パワーデバイス・イネーブリング協会

エネルギー問題が大きな課題となる中、その解決のために電力制御を行うパワーデバイスに期待が集まっています。
パワーエレクトロニクスのより実務的な知識や品質保証の知識を習得できる書籍が必要との声を受け、パワーデバイスの設計、製造から最新のアプリケーションの品質保証までを解説しています。
『入門編』『応用編』と合わせて読むことで、より高度な知識が習得できます。
また、本書は、半導体技術者検定 エレクトロニクス2級「パワーエレクトロニクス」の公式テキストとして採用されています。