ITに関する基礎的な知識が証明できる国家試験です。
IT業界にとどまらず、広い分野で活かせる能力です。
ITパスポート合格のメリット
幅広い分野の基礎知識が取得可能
ITパスポートは、ITに関する知識だけではなく、
- 企業活動
- 経営戦略
- 会計
- 法務
など、IT技術を活用する上で前提となる、幅広い知識をバランス良く習得できます。
情報セキュリティや情報モラルに関する知識が身に付く
情報セキュリティに関する基礎知識が身につくことで、インターネット、電子メール、社内システムを利用する際に、機密情報の漏えいやウィルス感染など様々なリスクがあることを理解できるようになります。
企業コンプライアンス・法令遵守に貢献する正しい知識が身に付く
知的財産権などに関する法律の知識や、企業コンプライアンスに関する知識が身につくことで、著作権侵害・商標権侵害などの法令違反や個人情報漏えいなどのリスクが理解できるようになり、企業コンプライアンス向上・法令遵守に貢献します。
経営戦略、財務など、経営全般に関する基礎知識が身に付く
「SWOT分析」、「BSC」など社会人として備えておきたい経営全般に関する知識や、財務諸表・損益分岐点分析など会計・財務に関する知識が身につくことで、ITを活用した業務の課題把握と解決力が養われ、業務改善につなげることができます。
業務に必要なITの基礎知識が身に付く
パソコンの操作に関する知識ではなく、情報システム、ネットワーク、データベースなどITの基礎知識が体系的に身につくことで、顧客、社内の情報システム部門、IT企業との円滑なコミュニケーションに役立ちます。
実際に「社内の情報システム部門とのコミュニケーションが円滑になった」、「顧客とのコミュニケーションが円滑になった」などの声が寄せられています。
組織のIT力向上、コンプライアンス強化につながる
ビジネスにITを活用するためには、情報システム部門に限らず、情報システムを利用する側の社員一人ひとりもITを理解し活用するためのIT力が必要です。
社員一人ひとりにIT力が備わることにより、会社全体のIT力が向上します。
ITを活用した業務効率化とビジネス拡大
金融、メーカー、流通、電力・ガス、さらには農業まで、あらゆる業種においてITは必要不可欠です。
ITパスポートを通じて習得したITの基礎知識を活かすことで、業務にITを積極活用し、業務効率化を図ることが可能です。
ITを取り入れた新規ビジネス・イノベーションの提案ができる人材を育成することも可能です。
営業職であれば、ITの基礎知識が身につくことで、顧客に対して製品やサービスを具体的にわかりやすく説明できるようになったり、顧客のニーズをより深く把握できるようになり、営業力強化につながります。
組織のIT力向上とコンプライアンス強化
企業リスクである「機密情報の漏えい」、「個人情報の漏えい」などの原因は、社員のシステム誤操作、部門内での確認漏れ・管理不徹底など、人的ミスがほとんどであり、このような事態がひとたび発生すれば、社会的信用の失墜・取引停止など、企業にとって被害は甚大です。
このような被害を未然に防止するためにも、会社全体の取り組みとして、ITパスポートを活用することにより、ITに関する正しい知識とコンプライアンスに関する知識などをバランスよく身につけることができ、会社全体のIT力向上とコンプライアンス強化につながります。
社員研修・新入社員研修に活用
ITの基礎知識を体系的に習得させるために、ITパスポートを社員教育の手段として活用している企業が多数あります。
また、新入社員・内定者への導入教育として、活用している企業も多数あります。
就職、進学等で役立つ国家試験
もはや、ITなくしてビジネスは成立しないため、企業もITに関する基礎知識を備えた人材を求めており、企業や省庁等の採用でITパスポートが活用されています。
また、大学では入試優遇制度や単位認定、対策講座などの取り組みが実施されています。
ITパスポートは、個人のスキルアップと共に就職や進学で役立ちます。
就職活動において自らの知識を証明し自己アピールに役立つ
ITパスポートは、社会人としての基礎知識とIT力を兼ね備えていることを証明する国家試験です。
面接・履歴書等で自らの知識を証明し、アピールすることができます。
企業や省庁などの採用でITパスポートが活用されはじめている
新卒採用時のエントリーシートで、ITパスポートの合格やスコアを確認する企業が増えています。
国家公務員の採用では、情報セキュリティに関する素養を確認するために、採用面接時にITパスポート等の合格を確認する省庁があります。
全国多数の大学でITパスポートが評価されている
ITパスポートに合格していることを条件に、入試優遇措置や単位認定を行っている大学が多数あります。
進学を希望する学生にとっては、ITパスポートの勉強を通じて入学前にITの基礎知識や経営全般に関する基礎知識を習得することができます。
また、ITパスポートのシラバスに準拠した授業・カリキュラムを実施している大学もあり、多くの大学でITパスポートが活用されています。
他の試験でも優遇されている
・ITコーディネータ(ITC)試験
ITパスポート試験750点以上でITC試験の一部が免除される専門スキル特別認定試験を受験できます。
関連記事:【資格・検定】ITコーディネータになるには?取得したらどんな仕事に活かせる?学習方法、受検者の声は?
経済産業省の推進資格として、特定非営利活動法人 ITコーディネータ協会が主催している資格です。 資格取得することで、経営からITまでの幅広い知識を身につけることができるだけでなく、実践的なケース研修が用意されているため早 …
ITパスポートの活用方法
ITパスポートは、非常に多くの企業や大学、組織が活用しています。
かなり数が多いため、別記事にてまとめていますので、そちらをご覧ください。
関連記事:ITパスポート(国家試験)はどんなところで活用されている?
ITに関する基礎的な知識が証明できる国家試験として知られている「ITパスポート」。 ITパスポートを学習していくうえで、様々な分野で必要不可欠となっているIT技術についてや、その周辺の知識を得ることが出来ます。 そのため …
ITパスポートの詳細情報
受験資格
誰でも受検可能
申込期間・実施日程
随時申込可能
受験方法
-
公式WEBサイト「初めて受験される方へ ( 同意事項 )」より利用者ID・パスワードを取得。
-
「受験申込み」にて必要事項(試験会場選択など)記入後、受検料支払い。その後、利用者メニューより確認表をダウンロード。
-
確認表(印刷できなければ受験番号、利用者ID、確認コードの控えでも可)、顔写真付き本人確認書類を試験会場へ持参し受験。結果レポートを取得。
-
合格発表
参考: ITパスポート試験/試験の流れ
受検料
5,700円(税込)
試験内容
項目 | 内容 |
---|---|
試験時間 | 120分 |
出題数 | 小問:100問(*1) |
出題形式 | 四肢択一式 |
出題分野 | ストラテジ系(経営全般):35問程度 マネジメント系(IT管理):20問程度 テクノロジ系(IT技術):45問程度 |
合格基準 | 総合評価点600点以上であり、かつ分野別評価点もそれぞれ300点以上であること
総合評価点 分野別評価点 |
試験方式 | CBT(Computer Based Testing)方式(*2) 受験者はコンピュータに表示された試験問題に対して、マウスやキーボードを用いて解答します。 |
採点方式 | IRT(Item Response Theory:項目応答理論)に基づいて解答結果から評価点を算出します。 |
(*1)総合評価は92問、分野別評価はストラテジ系32問、マネジメント系18問、テクノロジ系42問で行います。残りの8問は今後出題する問題を評価するために使われます。
(*2)身体の不自由等によりCBT方式で受験できない方のために、春期(4月)と秋期(10月)の年2回、筆記による方式の試験を実施します。詳しくはこちらをご覧ください。
試験範囲
分野 | 大分類 | 中分類 | ||
1 | 企業と法務 | 1 | 企業活動 | |
2 | 法務 | |||
2 | 経営戦略 | 3 | 経営戦略マネジメント | |
4 | 技術戦略マネジメント | |||
5 | ビジネスインダストリ | |||
3 | システム戦略 | 6 | システム戦略 | |
7 | システム企画 | |||
4 | 開発技術 | 8 | システム開発技術 | |
9 | ソフトウェア開発管理技術 | |||
5 | プロジェクトマネジメント | 10 | プロジェクトマネジメント | |
6 | サービスマネジメント | 11 | サービスマネジメント | |
12 | システム監査 | |||
7 | 基礎理論 | 13 | 基礎理論 | |
14 | アルゴリズムとプログラミング | |||
8 | コンピュータシステム | 15 | コンピュータ構成要素 | |
16 | システム構成要素 | |||
17 | ソフトウェア | |||
18 | ハードウェア | |||
9 | 技術要素 | 19 | ヒューマンインタフェース | |
20 | マルチメディア | |||
21 | データベース | |||
22 | ネットワーク | |||
23 | セキュリティ |