マーケティング職イメージ

マーケティング職、何となくカッコいいイメージがありませんか?

でも実際にどのような仕事なのか、ぼんやりとしか分からない…

今回はそんなカッコいいイメージのあるマーケティング職について、ぼんやりからハッキリさせられるよう、まとめてみました。

  • マーケティング職って具体的にどんな仕事?
  • マーケターになるには?
  • マーケターの収入ってどれくらい?

などなど、マーケティング職にまつわる様々な疑問を解決していきましょう。

マーケティング職とは

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マーケティング職とは、とてもシンプルに言うと商品やサービスが売れる仕組みを考える仕事です。

マーケティングを担う人を「マーケター」と言いますが、マーケターが達成させようとすることは「消費者と商品(サービス)をマッチングさせて利益につなげる」ことです。

そのために、消費者のニーズやトレンドの調査・分析などのデータを取り、どのようなプロモーションをすれば最適かを導き出します。

具体的に言うと、

  • 消費者となるターゲットは誰
  • 自社商品に対する競合他社は誰
  • ターゲットはどのような悩みを抱えているか
  • ターゲットに最適な商品提案方法は何か
  • 競合他社の商品より自社商品を認知してもらうためにどうすべきか

などを考えて、それぞれ対策をしていきます。

これらを行うマーケターがもしも企業に居なかった場合、たとえ商品が良いものだったとしても、ヒットさせるのは難しいでしょう。

マーケティング職は、会社の中でもとても重要なポジションを担っていると言えます。

マーケティング職の仕事内容

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マーケティング職と一言でいっても、仕事内容は大きく分けて2種類あると言えます。

それが、「オフラインマーケティング」と「デジタルマーケティング」です。

2種類のマーケティング「オフライン」と「デジタル」

インターネットを介さず完結できるオフラインマーケティングに対し、インターネットを活用したマーケティング方法で近年需要を伸ばしているデジタルマーケティング

それぞれどのようなものか、見て行きましょう。

オフラインマーケティング

従来から使われている紙媒体対面によるオフラインマーケティングには、

  • 新商品の企画・立案
  • 販売手法の提案・改善
  • アンケートなどによるリサーチ
  • TV・ラジオ等のマス媒体での広告
  • 顧客へのダイレクトメール

などがあります。

デジタルマーケティングにはない特有のインパクトを発揮することが出来ます。

デジタルマーケティング

近年需要を伸ばしているデジタルマーケティングには、

  • WEBサイト・ブログ運用
  • eメール・メールマガジンの運用
  • Google Analyticsによる行動データ分析
  • SNS・動画配信サービスを利用した広報活動や広告
  • リスティング広告の出稿

などがあり、オフラインに比べ低予算で実行できる利点があります。

 

マーケティング職の現状と将来性

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マーケターは企業に必要不可欠

企業の売上・収益を伸ばすために、マーケターは無くてはならない存在です。

これまでオフラインでは宣伝分野に限定されがちだったマーケターの仕事。

それが近年のIT技術の進化により、膨大なデータの収集や分析、ニーズに合わせた商品開発、多岐にわたる広告・宣伝方法など、デジタルマーケティングによって可能性が拡大されました。

企業の中の幅広い領域に関わり、強い影響を与えるこれからのマーケター、とくにデジタルマーケティングに強い人材の需要が高まっています。

 

マーケティング職のやりがいと大変さ

やりがい

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ゼロから手がけた商品・サービスに対する社会の反響

マーケティング職のやりがいは、市場リサーチに基づく新規商品・サービスの開発の最前線に立ち、これらをヒットさせたときの社会の反響を感じることです。

自らが携わったマーケティングに基づき新しいお店が成功し、ヒット商品や注目のサービスが生まれればうれしいもの。

  • 市場ニーズに対する読みが合っていた
  • 立てた広告戦略が正しかった
  • 意図した動きからお客様が購入してくれた

などの成果を感じ、やりがいを得られるでしょう。

社会の反響をダイレクトに感じられる各SNSの「いいね」やコメントなども、やりがいと言えます。

成功ばかりではないでしょうが、失敗と成功を繰り返しながら仮説を立てては何度も検証し、PDCAサイクルを繰り返すことでマーケティングノウハウが蓄積され、キャリアを積み上げていくことが出来ます。

 

大変さ

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常に勉強

デジタルマーケティングでは、IT技術の進化にあわせて、勉強しなければならない手法が次々と増えていきます。

常に最新情報へのアンテナを張り巡らせて、情報をキャッチしたら勉強し吸収する必要があります。

IT技術の進化に限らず、マーケターとして日常生活やプライベートでも最新のトレンドになりうる兆候を無意識に探してしまい、気が休まらないなんてことも。

 

マーケティング職の給料・年収

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平均的サラリーマンよりも高い年収

平均年収ランキング2019」(DODA)によると、マーケターの平均年収は479万円となっており、ビジネスパーソン全体の平均年収408万円からすると高額の部類に入るようです。

しかし、勤務先や能力によってそれぞれ個人個人でマーケターの年収には幅があります。

大抵の場合、勤務先企業の規模が大きくなるればなるほど年収が高くなる傾向にあるようです。

大企業の中には、高給に加えて「育児支援制度」などの福利厚生が充実している勤務先も多くあります。

また近年では、デジタルマーケティングスキルが高いマーケターは、需要に対して人材が限られていることから、高収入を得やすいようです。

 

マーケティング職に向いている人の適性・向いていない人

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向いている人

数字に強いこと

華やかでカッコいいイメージがあるマーケターですが、実際の仕事は地味な調査から始まります。

業界トレンドや消費者のニーズについての市場調査をインターネットや電話で行ったりしながら情報収集をします。

集めた大量のデータは多様な統計手法を用いて分析したり、解析ツールで解析したりするので、調査は数字に強い人、手間と時間のかかる仕事が苦ではない人に向いています。

 

向いていない人

指示待ち人間

ゼロから市場調査・商品企画・広告展開を組み立てなくてはならないマーケティング職には、固定された正解のようなものがありません。

たとえ行き詰まっても、自分で考えて行動しつつPDCAサイクルを回しながら改善していかなければなりません。

分からないまま指示だけを待っていても仕事が進みませんので、自ら本やインターネット、または周囲の人間に質問をして改善を図る積極性が必要です。

 

マーケティング職の就職先・活躍の場

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マーケターの業務は幅広い

事業を営む多くの企業にマーケターは必要とされる存在であるため、候補企業が多いでしょう。

企業によってマーケターが関わる領域は異なり、他部署間を通して総括的に携わることもあれば、市場調査専門、広告宣伝活動特化など、専門性が強いケースもあります。

それぞれ求められるスキルや働き方などが大きく違ってきますので、就職先を選ぶ際には単に「マーケティングがしたい」というだけでなく、「マーケティングの○○をやりたい」といった具体的な意志に基づいて調べていくと良いでしょう。

 

マーケターになるには「デジタルマーケティング」を

WEBサイトやSNSなどのIT技術を活用したデジタルマーケティングは、これからのマーケターには必須といわれています。

デジタルマーケティングを身につけるための下地として、WEBサイトを中心にしたマーケティング「WEBマーケティング」から学んでみるのもいいでしょう。

WEBマーケティングは経営学部のほか、情報系の学部などで講義を行っている大学があります。

また、WEBマーケティングは、マーケティング職の中では未経験から目指しやすい職種だといわれています。

特に中小企業の求人募集にその傾向が強く見られるので、様々な業界・規模の幅広い企業のWEBマーケティング職の求人情報をチェックしてみましょう。

 

マーケティング職の転職状況・未経験採用

未経験OKイメージ

需要増⇒未経験者にもチャンス

消費者の好みや価値観の多様化が進んでいることもあり、各企業はマーケターの求人に積極的です。

実績ある経験者の獲得は企業間での競争が激しいため、中小企業ベンチャー企業などでは未経験者を積極採用する企業も少なくありません。

ただ、いくら需要が増加しているとはいえ、そもそもが人気職種であるマーケティング職への就職希望者は大勢います。

採用されるためには、前職の実績や保有資格などの強みをアピールする必要性があるでしょう。

マーケティング職未経験でも営業や販促関連の分野で実績があれば、マーケターとしての可能性を感じて採用に至るケースもあるようです。

 

マーケターになるための学習や資格

資格を取得していればキャリア形成に有利

マーケターになるために必要な資格は特別ありませんが、スキルアップ、就職、転職など、様々な目的で専門資格の取得を目指す人は多いようです。

マーケティング職と関連性の高い資格としては、

  • マーケティング・ビジネス実務検定
  • ネットマーケティング検定
  • ウェブ解析士
  • データ解析士

などの民間資格、それから「中小企業診断士」などの国家資格が挙げられます。

これらの資格の最高峰に位置するのがMBA(経営学修士)であり、本気で目指すなら海外の大学院などで専門的に勉強することも選択肢に入れておく必要があります。

 

マーケティング職の求人・就職状況・需要

IT技術の進化で求人数は増加

近年のIT技術の進化によって、顧客の年齢、性別、趣味嗜好や消費行動パターンなど、ありとあらゆるデータを大量に取得することが可能になりました。

これらの膨大な顧客データをいかに有効活用できるかどうかが、競合他社との勝敗を大きく分かつポイントとなってきています。

デジタルマーケティングの登場で業務範囲が拡大したことによって、マーケティング部門の必要人員数は増加傾向にあるといえます。

 

マーケターになるための志望動機

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大学での経験・学習を活かしたい

マーケティング手法を学べる大学で専門的に学習したことが、そのまま志望動機となるケースが多いようです。

同様に、統計学の研究経験企業経営を学習した人がマーケティング職をめざすこともよくあります。

それらの経験がない場合でも、アルバイト・部活・その他社会活動から、情報を集めて分析することが役立つシチュエーションはいくらでもあります。

様々なことが動機として考えられるでしょう。

新卒・経験者・未経験者

志望動機や面接では、どういう点に注意して何をアピールすべきでしょうか。

それぞれの立場から考えてみましょう。

新卒

マーケティング職を目指す新卒の志望動機には、「どのような力を使って企業に貢献する考えか」を訴えていきましょう。

具体的な実績やポテンシャルを事実で裏付けながら、マーケターとして期待が持てるという印象を企業側に与えることを目指します。

期待が持てるという評価につなげるためには、マーケティング力の下地が出来ている点をアピールします。

大学などで学んできたマーケティング関連の知識・経験や、マーケティング関連のレポートが高く評価されたことなど、可能性を感じてもらえるような事実を伝えます。

また、マーケティング基礎ができている証になるような資格を取得しているようであれば、それも書き加えていきましょう。

 

経験者

マーケティング職の経験者は、これまでの仕事内容出してきた結果を提示しましょう。

これまで解決してきた課題、またその手法達成してきた数値実績などを具体的に書きます。

自らが関わった領域で、何らかの成果が出せていれば実績の一つに挙げましょう。

また、デジタルマーケティング(Googleアナリティクス、企業としての各SNSの利用など)を扱った経験がある場合は、積極的にアピールしましょう。

デジタルマーケティングに強いマーケターはまだ少ないので、多少のスキルがあるだけでも有利になるといいます。

未経験者

未経験者の場合は、マーケティング職に活用できそうな職務経験資格実績社会活動などを伝えましょう。

そのときに、何かを解決に導いた経験・実績があれば、その過程を含めて積極的にアピールすると良いです。

例えば、

  • 営業の仕事で残業時間を削減しつつ売上アップした方法
  • 事務の仕事で時間のかかる作業を効率アップさせた方法
  • 製造の仕事で作業工程を見直し生産性をアップさせた方法

など、過程を述べることで、マーケターに必要である「考える力」があることがアピール出来るチャンスです。

 

マーケティング職の雇用形態・働き方

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ステップアップして経営陣に参画

企業のあらゆる部署やプロセスに密接に関わる機会が多いマーケティング職。

このため、マーケティング部門出身者は、企業を経営するのに必要な全体統括をする能力が必然的に備わります。

特に海外では、CMO(最高マーケティング責任者)として幹部に昇格するケースがよくあるようです。

日本でも、商品戦略を立案するブランドマネージャーから、ブランドを横断して企業全体を統括するマーケティングマネージャーへとキャリアアップしていく道が考えられます。