ネットワークエンジニアイメージ

ここでは、成長が止まらないIT業界でもとくに需要が伸びている職種「ネットワークエンジニア」を紹介していこうと思います。

年々増加しているネットワークエンジニアの求人ですが、なぜ今人気が高まっているのでしょうか。

気になるその理由や仕事内容、将来性、年収などを見て行きましょう。

ネットワークエンジニアとは

ネットワークエンジニアとは、ネットワークインフラのシステム設計・構築や保守管理などをするIT技術者のことです。

ネットワークエンジニアと一口に言ってもその仕事内容はさまざまで、大きく4つに分類すると「設計」、「構築」、「運用」、「保守」に分けられます。

未経験者は運用・保守など下流の仕事からスタートし、スキルアップするにつれて構築、設計といった上流の仕事に携わっていく流れが一般的です。

  1. 保守
    (下流)
  2. 運用
    (下流)
  3. 構築
    (上流)
  4. 設計
    (上流)

年収は400万円〜600万円程度が相場とされており、経験や実力によっては年収1,000万円以上を稼いでいる人もいます。

企業がコンピュータ通信技術を取り入れることが当たり前となっている今、ネットワーク設計や構築の需要が尽きることはないでしょう。

なかでも、主流になりつつあるクラウド技術を得意とするネットワークエンジニアの市場価値は、今後も高い状態を維持すると考えられます。

常に新たな需要が生まれやすい職種のため、人気が高くなりやすい職種のひとつです。

 

ネットワークエンジニアの仕事内容

一般的に、上流工程とされている「設計」と「構築」、そして下流工程とされる「運用」と「保守」。

ここでは、これら4つの工程それぞれの役割を説明していきます。

設計、構築、運用、保守それぞれの役割

1.ネットワークの設計

NE設計イメージ



どのようなネットワーク設計にするか、クライアントからの要望を正確にヒアリングし、クライアントにとって費用対効果の最適なネットワークシステムの設計を提案することを目指します。

ネットワーク機器やサーバなど、

  • どこのベンダー製品を使用するのか
  • 使用する機器の数や種類
  • コストの見積もり
  • 導入スケジュールの検討

なども、この「設計」の段階で決定します。

構築以降の工程はこの設計を基準に動くため、とても重要な工程です。

2.ネットワークの構築

NE構築イメージ



設計時に計画したスケジュールをもとに、各専用機器の設置・設定を行い、実際にネットワーク環境を構築していきます。

構築するネットワークの規模によって必要とする期間が異なってきます。

目安は以下のとおり。

  • 小規模ネットワーク=1日から数日程度
  • 大規模ネットワーク=数週間~数ヶ月

ネットワーク構築後は何度か運用テストを行い、問題がないか検証を行った後、ネットワークの運用を開始します。

3.ネットワークの運用

NE運用イメージ



構築後、導入したネットワークのさまざまな運用業務を行います。

実際の作業としては、データのバックアップアカウント・ユーザーの追加削除などを定例作業として行います。

設定変更や構成変更が発生した場合は、随時で各種の変更作業を、それに付随してマニュアルのメンテナンスなども行います。

また、日常的なネットワーク通信監視業務保守兼務する現場も多く、外部からの悪質な攻撃を受けていないかを監視する業務も運用業務に含まれます。

障害が起きればマニュアルや対応フロー図などを見て対処したり、必要に応じて上位の関係各所に連絡したりします。

4.ネットワークの保守

NE保守イメージ



導入したネットワーク機器のアップデートや、機器が故障した際に修復・交換を行います。

マニュアル通りに復旧作業を行っても状況が改善されないなどのトラブルが起きた場合には、速やかに原因を切り分け、機器の点検・交換などを行います。

障害が起きなければ保守の仕事は発生しないため、運用要員が保守を兼務している場合が多いです。

また、ネットワーク環境の特性として正常稼働していることが前提であり、障害の発生は昼夜関係なく緊急性が高いものであるため、夜間勤務が発生することもあります。

 

ネットワークエンジニアの現状と将来性

将来性イメージ

需要は引き続き増えていく

ネットワークに関する技術は、常に急速に変化しています。

その技術の変化と同時に、ネットワークエンジニアに求められるスキルも変化しています。

あらゆる企業でコンピュータが日常的に使われるようになり、ただでさえネットワーク環境の設計・構築のニーズが高まっている現状にプラスして、インターネットトラフィックも引き続き増大している状況です。

新しい技術を学習しながら成長し続けるネットワークエンジニアの需要は、引き続き増えていくでしょう。

もう一方で、スキルアップにコストと期間がかかるネットワークエンジニアは人材が不足しがち、という観点からも高い需要を維持していくと考えられます。

臨機応変にニーズのあるスキルを習得していこう

市場からニーズがあるスキルを習得しておくと、高い評価を得ることができるでしょう。

2020年現在では、SaaSPaaSといったクラウドサービスの普及に併せて、徐々に今まで通りのネットワークスキルだけでは需要に応えきれないケースが出てきています。

これからのネットワークエンジニアは、従来のネットワーク技術に加えてクラウドサービスの知識やスキルを強化していく必要があるでしょう。

 

ネットワークエンジニアのやりがいと大変さ

やりがい

やりがいイメージ

ビジネスと直結した重要な仕事

現代社会のビジネスシーンにおいて、ネットワークはなくてはならないインフラとなっています。

ネットワークにトラブルが発生して障害が起きると、ビジネスそのものが停止してしまうことも多々あります。

とくに大企業のシステムの場合だと、ネットワークが1日ダウンしただけで数千万円の損失となってしまう場合もあります。

実際に、2018年にはネットワークのダウンによって、年間77兆円もの損失が発生しているというデータが出ています。

このように、ネットワークエンジニアはネットワークという“企業にとって生命線”ともいえる部分の設計から運用・保守までを担うため、とても重要で責任があると同時に、やりがいを感じられる仕事です。

大変さ

大変さイメージ

24時間365日体制で対応する必要がある

ネットワークの特性として、正常稼働が当たり前とされている部分があります。

障害が発生した場合には早急な対応が必要であり、それを検知するネットワーク監視・運用の現場では、昼夜を問わず稼働していなければなりません。

簡単な監視はAI(人工知能)が行えるレベルにまで監視業務は発展してきていますが、大企業などは万が一に備えて、ある程度の人員をすぐに動かせるよう確保しておく運用体制をとっていることがあります。

ネットワークエンジニアにも、必然的にハードワークが求められる場面があるということです。

 

ネットワークエンジニアの給料・年収

給料イメージ

高い年収を目指すにはスキルアップ

ネットワークエンジニアの年収は400万円~600万円程度が相場ですが、経歴や会社によって年収に大きな差があることも珍しくありません。

スキルが重視される仕事のため、高度な経験を積んだり、業界内でも難易度が高い資格を取得したりすると、年収1000万円以上稼ぐこともできます。

またある程度スキルを身につけることができれば、正社員として働く以外に派遣社員契約社員フリーランスなど多様な働き方を選ぶこともできます。

フリーランスとして独立すれば、多少はリスクもありますが、実力次第で正社員より高い収入を目指すこともできます。

大規模ネットワークの開発経験は評価が高い

大規模ネットワークの開発を手がけた経験があったり、使用できるベンダー製品の幅が広いネットワークエンジニアの評価は良く、年収も高くなります。

クライアント企業のネットワークに適した製品を、製品知識からメリット・デメリットを考えて選ぶことができるからです。

大規模ネットワークの開発は、ルールを統一しつつ関係者間の複雑な連携を経験していると見なされ、保守性の高いネットワークシステムを作ることができる人材だと判断されやすくなります。

このような場合は、年収1000万円を稼ぐようになれる可能性が高いです。

 

ネットワークエンジニアに向いている人の適性・向いていない人

適正イメージ

向いている人

トラブルに柔軟に対応できる几帳面な人

細かな作業が多く、小さなミスでも大きな損害に繋がりかねないネットワークエンジニアの仕事。

ネットワークシステム上で障害が発生した場合、素早く正確に切り分けを行い細やかな対策を考えなくてはならない場面に直面することになります。

性格で言うと、几帳面すぎるくらいの方が向いているとも言われます。

通信機器や通信技術に関心を持てる人

ネットワークは、いくつかの通信機器同士が接続されているために成り立っています。

これらの通信機器に対して作業を行うことが多いため、通信機器に興味を持てる人がネットワークエンジニアには向いています。

特にルーター、スイッチなどの通信機器や、通信技術、通信プロセスへの関心が強い場合は適性があると言えるでしょう。

「どうしてこの端末はネットワークに繋ぐことが出来ているのだろう」など、普通にパソコンを使っているだけでは気にすることのないような興味を持てると、自発的な学習意欲が沸いてきます。

向いていない人

細かいことを気にしない大雑把な人

IT業界で運用のことを「オペレーション」と言い、これに従事するスタッフを「オペレーター」と言います。

通称「オペ」と言いますが、これは医師の施術で言われるオペと同義です。

細かいことを気にしない大雑把な医師のオペは、出来るだけ受けたくありませんよね。

通信機器の障害対応オペレーションも、相手が機械という違いはあれど、素早く正確に復旧させることが求められます。

通信機器や通信技術へ関心を持てない人

通信機器によっては、使えるプロトコルが違ったり通信規格が違ったりします。

クライアント企業のネットワーク要件に合わせて機器のチョイスをする場合、これらの知識がないと設計できません。

また、日々新しいプログラミング言語や通信規格、セキュリティ対策など増えていく一方の中、自身の通信に関する知識を積極的にアップデートしていく意欲は必要と言えるでしょう。

 

ネットワークエンジニアの就職先・活躍の場

NE就職先イメージ

情報処理業界(SI業界)が主な活躍の場

ネットワークエンジニアの主な就職先は情報処理業界(SI業界)です。

SI会社の例として、

  • NTTデータ
  • 富士通
  • 日本IBM
  • 日本ユニシス
  • 野村総合研究所

などが挙げられます。

具体的な活躍の場としては、

  • 複数サーバーを結ぶシステム保守
  • 日本国内の拠点を結ぶネットワークの設計・構築
  • データセンターにおけるサーバー・ネットワークの運用監視

などがあります。

 

ネットワークエンジニアになるには意欲があれば未経験でも就職可能

未経験OKイメージ



ネットワークエンジニアの職場は、主にネットワークシステムの構築を手掛けるIT企業が指揮をとる現場となります。

意欲があれば未経験者でも就職のチャンスがある職種ですが、自発的にある程度のネットワーク知識を学んでおくことも大切です。

未経験入社の場合、「運用・監視」といった下流の仕事に配属され、スキルアップするに応じて「構築、設計」といった上流の仕事に携わっていくことができます。

基本的に資格は必須ではありませんが、Cisco Systems社の認定資格(CCNA、CCNPなど)を持っていると、転職活動で評価される可能性が高まります。

また、入社条件に「試用期間中のCCNA取得」を設けているような会社も存在します。

 

ネットワークエンジニアの転職状況・未経験採用

転職状況イメージ

ステップアップを目指すなら上流工程を経験する

ネットワークエンジニアの転職市場において、上流工程である設計・構築ができる人を求めているケースが多いです。

転職を希望するネットワークエンジニアの中には、現在の仕事内容が「運用・保守」メインであることに物足りなさを感じて上流工程の仕事を希望することもあります。

転職を考える際は、求人票の仕事内容と自分のスキルを照らし合わせましょう。

  • どこまで自分が対応できるか
  • どこまでを自分で携わりたいか

明確にした上で動くことがポイントです。

未経験者は企業選びに注意が必要

未経験者のネットワークエンジニア転職状況は、大手IT企業は残念ながら未経験採用というのは少ないです。

それに対し、人の集まりにくい中小IT企業では「未経験歓OK」「未経験歓迎」の求人を出している企業が多くみられます。

「未経験者歓迎」を掲げている企業の中には、過剰な業務量、理不尽な長時間労働を強要している現場もあります。

未経験採用を狙う場合は、エントリーする企業の見極めを慎重に行いましょう。

未経験からネットワークエンジニアへ転職するためのサービス
【ネットビジョンアカデミー】

ネットビジョンアカデミー」は、未経験から正社員のITインフラエンジニアとして就業できるよう1から無料でサポートしてくれる、インフラ系のスクールです。

ネットビジョンアカデミー

ネットビジョンアカデミーイメージ1

1ヶ月間のネットワークエンジニア養成研修から、就職活動までサポートしてくれます。
実際のNW機器を使用できるという部分も大きな魅力であり、何より無料なのが大きなポイント。

就職率
CCNA合格率
入社までの期間
98%
95%以上
最短2ヶ月
オンライン授業
受講料
対象
0円
18~31歳

【GEEK JOBキャンプ_インフラエンジニアコース】

GEEK JOBキャンプ_インフラエンジニアコース」は、未経験から最短3週間でインフラエンジニアへの就職を実現できる完全無料のサービスです。

GEEK JOBキャンプ_インフラエンジニアコース

GEEKJOBイメージ1

参加者の71.6%はパソコン初心者からスタートしているのに対し、驚異の衆力率95.1%を叩き出すインフラ系スクール。しかも無料

就職率
体験満足度
最短就職
95.1%
86.6%
22日
オンライン授業
受講料
対象
0円
高校卒業~29歳

 

ネットワークエンジニアになるための学習や資格

CISCO試験「CCNA」の試験対策を学習に利用する

資格がなくてもネットワークエンジニアとして働くことはできますが、やはり資格を取得していた方が就職活動の際に評価される可能性が高くなります。

企業から評価されやすい資格に、「シスコ技術者認定」があります。

「シスコ技術者認定」はCisco Systems社が認定する試験で、複数の資格/ランクがあり、より難易度が高い資格を取得しているほど企業で評価される可能性は高くなります。

CCNA」というランクの資格は、シスコ技術者認定の最も易しい試験ですが、未経験で転職する場合などには評価されやすいでしょう。

参考書や問題集、またはインターネット上の学習サイトを利用した独学などからネットワークの知識を高めていきましょう。

 

ネットワークエンジニアの求人・就職状況・需要

需要はあるがスキルは必要

これまで触れてきたとおり、ネットワークエンジニアの需要は安定しています。

IT人材の不足について、経済産業省が解決策として女性やシニア人材、外国人材の雇用を推奨していることを考慮しても、ネットワークエンジニアの需要が高いことが伺えます。

しかし需要の多くはスキルを身につけているネットワークエンジニアに限られます。

ネットワークエンジニアは未経験者で募集されるケースも多いですが、実態は過酷な労働環境であることが珍しくありません。

市場から求められる人材になるために、スキルアップを常に意識していける環境を整えましょう。

 

ネットワークエンジニアになるための志望動機

志望動機イメージ

志望動機は自分の言葉で正直に

ネットワークエンジニアを目指すきっかけや志望動機は、人によって様々です。

面接で大切なのは、「なぜネットワークエンジニアに興味を持つようになったのか」を具体的に伝えることです。

例えば

    • 学生時代アルバイトで少しIT企業に携わって興味を持った
    • 大学で情報工学を専攻していて強い関心を持った

など。

どのような志望動機でも、大切なことは自分の言葉で正直に伝えることです。

「○○が好きだから」「××に興味があるから」などは、志望動機として薄いです。

その先にある「なぜ好きになったのか」「なぜ興味があるのか」の理由まで伝えられるよう意識しておきましょう。

 

ネットワークエンジニアの雇用形態・働き方

派遣やフリーランスという選択肢もある

ネットワークエンジニアの雇用形態として、正社員や契約社員だけでなく派遣会社に属して「派遣」として働くという形もあります。

派遣としてのデメリットは、

      • 期間の定めがある
      • 賞与について期待出来ない

などが挙げられます。

しかし、時給が高い現場に派遣された場合は、毎月の報酬が正社員より高くなるケースもあります。

またフリーランスとして独立すれば、業務委託として企業から個人で案件を請けることが可能になります。

フリーランスになると毎月決まった報酬は補償されませんが、取引先を自分で選べるようになるというメリットがあります。

ネットビジョンアカデミー

ネットビジョンアカデミーイメージ1

1ヶ月間のネットワークエンジニア養成研修から、就職活動までサポートしてくれます。
実際のNW機器を使用できるという部分も大きな魅力であり、何より無料なのが大きなポイント。

就職率
CCNA合格率
入社までの期間
98%
95%以上
最短2ヶ月
オンライン授業
受講料
対象
0円
18~31歳

【GEEK JOBキャンプ_インフラエンジニアコース】

GEEK JOBキャンプ_インフラエンジニアコース」は、未経験から最短3週間でインフラエンジニアへの就職を実現できる完全無料のサービスです。

GEEK JOBキャンプ_インフラエンジニアコース

GEEKJOBイメージ1

参加者の71.6%はパソコン初心者からスタートしているのに対し、驚異の衆力率95.1%を叩き出すインフラ系スクール。しかも無料

就職率
体験満足度
最短就職
95.1%
86.6%
22日
オンライン授業
受講料
対象
0円
高校卒業~29歳